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物置に使う予定

【一部PDF化のため再投稿】平成12年有珠山噴火災害派遣行動史:北部方面総監部作成

 11月頃より国立公文書館に利用申請を出していた、陸上自衛隊北部方面総監部作成「平成12年有珠山噴火災害派遣行動史」とその別冊×2の複写が手に入りましたので公開いたします。

リンクを踏むとdropboxから取り出せるはずです。 この文書はスキャニングによる複写のため画像ファイル(jpeg)になっています。

(元データから一切手を加えていないので見にくかったり、ちょっと歪んでたりしますが私は悪くない)(気分次第で読みやすく整形してpdfにするかも)

※有志の方にPDF化の上、OCR処理もしていただきました!誠にありがとうございます!これを機に、便利で手軽なPDFをご利用ください。

なお、各リンクの「分館-08~」の符号は特定歴史公文書等の請求番号です。特定歴史公文書等の請求にご興味ある方はこちらからチャレンジ!!

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2000年に発生した北海道にある有珠山が噴火した際陸上自衛隊や関係機関がどのように行動し、対応したかを記した報告書です。報告書ですので、内容も整理された当時の状況や情報(データ等)が中心となっています。また、要所要所に「今後の参考となる事項」などの項目があり、他の資料やその後の災害派遣時の行動などから派遣時の行動内容の変遷などを追うことも出来るかと思います。

 

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命令が書かれた「模写電報起案紙」や「災害派遣実施計画の大綱」「災害派遣の構想」「モーニングレポート」「ウィークリーレポート」など当時実際に使用・検討した資料が記載されており、有珠山の噴火推移についてどのような行動を計画していたのか、どのような根拠に基づいて見積をしていたのかなど、より当時の行動の背景を理解するのに役立つ資料となっています。

 

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発災当日から現地対策本部に詰めていた連絡幹部(LO)から方面総監部に宛てて報告されていたと思われる文書です。内容は表題の通りで非常に詳細かつ、現場の雰囲気を伝える報告となっており、内部向けということもあって他の機関などへの「率直な評価」や愚痴とも取れる記述もあり(「棒読み思考判断なし」「厚顔無恥」「某庁の無節操に内閣審議官怒りのマグマ噴出直前!」などアツいコメントが躍る)ある種、戦記物的な読み方もできる文書です。特に、この5年前に発生した阪神・淡路大震災時の対応との比較が度々出てくることから隊内にあった当時の反省や忸怩たる思いがにじみ出ています。

 
【注意】この文書は「特定歴史公文書等」に指定され国立公文書館へ移管された文書であること、請求にあたって利用制限(公文書管理法第16条第1号から第5号)が掛けられていないこと、国立公文書館への問い合わせとその回答から一般公開することになんら問題がないことを確認しています。「こんなものを公開して、けしからん!」的なお言葉は受け付けませんのであしからず。

利用制限

  公文書管理法では、特定歴史公文書等の利用を具体的権利として位置付けています。一方、個人の権利利益や公共の利益等を害するおそれがあり、 利用に馴染まない情報が記録されている場合や特定歴史公文書等自体に破損、汚損の危険がありその利用が物理的に困難な場合などに、その利用を制限する場合があります。 このような利用の制限に合理的な理由がある情報を法第16条第1号から第5号に具体的かつ明確に列挙しており、この利用制限事由に該当しない限り、 国立公文書館等の長は、特定歴史公文書等を利用させなければならないとしています。

内閣府 特定歴史公文書等の保存・利用等より

 

次回予告:防衛省に情報公開請求出してる「東日本大震災時の災害派遣行動史」が手に入り次第公開するよ(現在、公開審査中)

 


2016/01/12【リンクミス修正】全てのリンクが本編になっていたので別冊2冊のリンクを修正しました。

2016/03/28【一時公開停止】文章内に第三者の機微に触れる情報が含まれていたため一時的に公開停止します。当該部分を特定、マスキングを行った後に再公開予定です。

2016/04/21【一部公開再開】確認の結果、第三者の機微に触れない資料に関して再公開しました。(一番ネタになる日々報告、長いから読み切れてない&マスキング部分特定できてない。情報ある人どこか教えて下さい……)

2016/04/24【一部PDF化のため再投稿】有志の方に協力いただき、pdf化&OCR処理をしていただいたので追記しました。「日々報告」もまもなく再公開予定です。(マスキングは終了済み)

2016/06/08【全ファイルのpdf化完了】すべてのファイルのPDF化と、機微情報のマスキングが終了しました。これ以降の更新はおそらくありません。